陶器と磁器

陶器と磁器の違いは、その素材と焼成する温度からきます。
陶器は、陶土と呼ばれる粘土から作られます。

焼く温度は900度から1,200度です。
出来上がった陶器は、土の温かみや素朴さを感じる風合いです。

対して、磁器は、陶石または磁石と呼ばれる石を砕いて原料としています。
陶器よりも高温の1,300度以上で焼かれます。

白い器に色鮮やかな絵が描かれたものや、青い顔料で絵が描かれた染付などもあり、華やかなイメージを持たれているのが磁器です。
どちらかよく分からない時は、器を指で弾いてみます。

磁器は、高い音がして、陶器の場合は鈍い音が聞かれます。
佐賀県には、有名な焼き物の産地がいくつもあります。

陶器で有名なのは、唐津焼。
唐津からそう遠くない有田や伊万里は磁器で有名です。
日本で初めて磁器が作られたのは、有田だったそうです。

たまにおかしいのが、自称目利きだという人のウンチクとプロの鑑定結果とのギャップですよね。
鑑定番組には、骨董マニアがたくさん出場してきましたが、あくまでも自称の人は、表面的な品定めであり、主な論拠が個人的な感情や感覚になっているところでしょう。

プロの目利き人は、時代背景を読み取ったり、その品に纏わる歴史から作り方の細かいところまで解説しています。
つまりは下地情報に雲泥の差があるわけですね。
まあ自称目利きの人がいなければ、骨董屋の商売もなかなか成り立たないわけでして。

セラミックと若者

お気に入りの食器を落としたりして割ってしまったときは、悲しく、少し悔しい気分になる物です。
でも、同じ固い物なのに、どうして金属のスプーンや鍋は割れず、ガラスのコップや陶磁器のお皿は割れてしまうのでしょうか。
陶磁器は粘土をこね、成形して焼いて作ります。

ガラスは二酸化ケイ素を石灰などと混ぜ、高温で溶かし、冷まして固めて作ります。
このような素材を総称して「セラミックス」と呼びます。
金属だけでなくセラミックスも、そのほかこの世にある物はすべて、原子や分子が繋がって出来ています。
割れやすさはこれらの繋がり方で決まるのです。
金属の原子は、どの方向にもほぼ同じように並んでいます。
外から力が加わった時、原子はその方向にずれますが、ずれて出会った隣の原子ともすぐに結合できます。
ですから強い力を加えても変形はしますが、簡単には割れません。
一方、セラミックスの原子の結合の強さは、方向毎にばらつきがあります。
力が加わって原子がずれたとき、「ふさわしい」結合の相手に出会う機会は少なくなります。
一定以上の力をかけてしまうと、原子が結合の相手を見つける事ができず、割れてしまうのです。
ガラスの10代などという言葉がありますが、現代社会において若者はセラミックに例えられるのではないでしょうか。
友達、家族とソリがあわなくなってくる。
そのソリがちょっと強くなると割れてしまう。
その分のもろさと美しさを兼ね備えているのも、セラミック素材の良い所ではありますけれどもね。

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